この世に生きる全てを追求する

さて、次に紹介する学問は生物学です。この学問はこの世界に生きている生物たちの仕組みについて追求する学問になります。もちろん、人間もその対象ですし、植物もその対象として見なされることになります。生物学は、その性質上宗教との折り合いが非常に難しい学問でありました。何と言っても、神が人間の他全ての生物を創造したとしているキリスト教は、生物学のいう進化論などを到底認めるはずもありませんでした。当時の西洋におけるキリスト教の支配力というのは絶大であり、これらに逆らう事が出来なかったために、この呪縛を解き放つまでの間の生物学というのは非常にそれらに気を使わなければならない、未成熟な学問であったということが出来ます。しかしながら、宗教の呪縛を抜けだした現代においてはその限りではなく、生物の内部の仕組みから、進化のシステム、遺伝に至るまでかなり微細に研究が進められることになりました。今回この中から紹介するのは、ダーウィンによって生まれた「進化論」、生物同士の関係や環境との折り合いを研究する「エコロジー学」そして、全ての人間の起源を辿る「ミトコンドリア・イブ説」の3つについてです。それぞれ、私たち人間の成り立ちにも関わることですから、知っておいても損はないのではないでしょう。